mojidonut

The internet is a donut.

【令和最新版】マルチ商法の誘い方・断り方

はじめに

皆さんは「ビジネス」と聞いて何が思い浮かぶだろうか。

日本ではしばしば、この言葉が悪徳商法を指すものとして用いられる。

ネットワークビジネスに取り組む者が好んでこの言葉を使用することが主な要因であろう。

事実、現代のあらゆるコミュニティにおいて有害な「ビジネス」の紹介者は観察される。

そこで今回は、社会人サークルでのマルチ商法勧誘の実態に焦点をあて、問題点を探っていくこととする。

なお、社会人サークルといえばひと昔前まではマルチ商法の温床でかなりイメージが悪かったが、今日では運営会社が主催者と参加者を仲介し、厳しい監視の下イベントを開催するのが一般的である。そのため現在は直接的に勧誘を受けることは無い(あれば即座に運営へ通報される)。

特徴

⑴権利収入が手に入ると謳う。ここで言う権利収入とは、自分が紹介(勧誘のことを紹介と呼ぶ)した人間が更に別の人間にビジネスを紹介するという連鎖により、何もしなくても紹介報酬が入ってくる状態になること。

⑵製品への絶対的信仰心がある。景品表示法や薬機法のせいではっきりとは言えないが、実はアトピーが治る、体調がよくなるなどと発言する。

⑶究極の自責思考を持つ。成功しないのはすべて自分側に問題があるとし、自らの行動を恥じ、具体的な数字目標を挙げて組織に従っていれば必ず成功が訪れると信じている。

⑷友達を失わせる。よく「マルチ商法は友達を失う」という言説が取り沙汰されるが、これは組織側が、「利害関係の無い友達は不要で、ともに高めあえる仲間がいればよい」と言って勧誘をさせるためである。故にビジネスに取り組んでいる友達に辞めたらどうかと提案しても、それはビジネスに目覚めていない哀れな人間の発言としか受け止められない。

⑸お金を失わせる。商品やセミナーが高価だと感じ、そう伝えても、権利輸入の対価としては破格のものだと一蹴される。

⑹夢100を書かせる。夢100とは、実際に入手できるかを考慮せずに自分がほしい・家族にプレゼントしたいモノ・コトを100個列挙すること。ここに挙げたモノ・コトは常に頭の片隅に置かれることとなり、いつまでに手に入れる、と期間を定めることで、潜在意識により最終的にすべて手に入るようになると言われている。

誘い方

今日の勧誘方法は、旧来のそれに比して非常に複雑である。これは特定商取引法により勧誘目的を隠してのイベントへの招待が禁じられたこと、世間でのネットワークビジネスの印象が大きく悪化したことが主な原因である。

⑴社会人サークルのイベント

①勧誘者はまず、不特定多数の参加者がいるイベントに一般人と同じように参加する(ここでは社会人サークルの運営サイトから参加申し込みをしたと想定する)。

②参加中は他の参加者と積極的に交流を図り、連絡先を交換する。

〈注意点〉

・連絡先を交換する人はなるべく「誠実な人」、すなわちフッ軽な人、断るのが苦手な人、および真面目に話を聞いてくれそうな人に限定する。これはこの先の進行に影響を与える。

・連絡先の交換は基本的にLINEで行なう。イベントの運営サイトに独自のメッセージツールが用意されている場合もあるが、これを用いるとその後の勧誘がサイトの規約に違反していたときにBANされる恐れがある。

⑵勧誘組織のイベント(1回目)

①⑴のイベント中またはイベント後に、運営サイトに載っていないイベント(勧誘者の所属する組織が開催するイベント)に参加しないかと誘う。

②OKがもらえたら、当日は2人で、会場近く(大半は駅)で待ち合わせをする。

③このイベントでは、特に何か勧誘することはしない。代わりに転職の検討など何かしら将来への不安がないかを聞き、良ければその悩みを聞いてくれる人(大半は経営者)がいるので今度紹介すると話す。

④同じ組織の次回開催のイベントに参加させるためアポを取る。

〈注意点〉

・主催する組織の存在は明かさない。あくまで一般的なイベントを装い、警戒心を持たれないようにする。

・待ち合わせ場所を会場にしない。被勧誘者と同行して会場入りすることで、実態不明のイベントに参加する被勧誘者の不安の払拭を図る。

⑶勧誘組織のイベント(2回目)

①件の経営者と直接話をさせる。

②2人でその人に相談しに行こうと提案する。

〈注意点〉

・①ではまず被勧誘者を経営者に紹介し、将来のことで不安があるようで……と伝える。

三者面談

①2人で、会場近くで待ち合わせをする。

②会場(経営者が住んでいるまたは事務所としているタワーマンションが選ばれることが多い。そこにいられるだけの収入が得られるのだと示すため)に行き、経営者に話をしてもらう。

セミナー参加の話があるので、アポを取る。または経営者の弟子との面談を追加で組む。

〈注意点〉

三者面談では経営者が事前に用意してきた話をするため、特に勧誘者が話すことは無い。なお三者面談で話される内容はビジネスの必要性およびビジネスを始めてから成功するまでのおおまかな流れで、より詳細な説明・ビジネスの始め方は別途セミナーに参加する必要があると伝えられる。

・組織の正式名称は出さない。ただし特定されない程度にアルファベット等による略称を用いることは妨げない。特にマルチ商法の場合、企業名が非常に悪いイメージとともに広まっているケースが多いため。

・被勧誘者側からセミナー参加したいと表明させる。本当に詳しく話を聞きたいと思っている人しかセミナーに参加させていないが参加するか?といった聞き方でよい。これによってセミナーは被勧誘者自らの意思で参加したことになり、事業者名もセミナー時に明かすため、これで特定商取引法上の制限は回避できる。

・会場での着席位置は、経営者が奥の席に座るので、その真向いに勧誘者が、斜向かい(勧誘者の隣)に被勧誘者が座るようにする。こうすることで被勧誘者の心理的圧迫感を減らすことができる。

・経営者が話しているときは頷く、あいづちを打つなど共感の態度を見せ、面談終了後は「スゴくない!?」「ヤバくない!?」といった情動を煽る感想を伝え、また引き出す。

セミナー

①2人で、会場近くで待ち合わせをする。

②会場(比較的規模の大きい、都心のレンタルスペースや公民館が選ばれることが多い)に行き、セミナーを受講する。

③以降、所属組織の案内に従ってセミナー等に参加させる。

〈注意点〉

・この段階ではじめて正式な企業名をオープンにするため、被勧誘者がその名前を知っていたりして抵抗感を示したときは、その後の話を聞けば印象が変わると伝えたり、場合によっては勧誘を諦めるなど慎重かつ柔軟な対応を取る。

社会人イベント運営会社側の対策

例として筆者がよく利用している「つなげーと」での禁止事項を挙げる。

つなげーと禁止事項

https://tunagate.com/articles/rules/guidelines/c89f9582?ifx=AloyZb77v57mKQDx

これを見ると、今日の勧誘方法は、法律違反こそせずとも、運営サイトの規約までは守れていないのが明確である。

しかしながら、現実的には、規約違反を理由に勧誘者を運営に通報することは難しい。なぜなら、前述のように勧誘者は被勧誘者と対面でLINE交換をし、そこで外部イベントに誘っているので、勧誘している証拠がないのである。

被勧誘者側の対策

⑴外部イベントに招待してくる人間は勧誘目的を疑う。一対一での食事や一般向けの音楽フェスなどの招待であればまだ勧誘リスクは低い(ただし食事をする店が、ビジネス関係者の運営する店だった、というパターンも多いため注意が必要)

⑵将来の仕事について相談に乗る、という人間とはイベント外で接触しないようにする。本当に相談に乗ってくれているだけの可能性もあるが、それ以上に勧誘してくる割合の方が高い。

⑶ビジネスの話が出た時点で、すでに自分も取り組んでいる、と伝える。どの企業のものか問われる可能性があるので、有名なネットワークビジネス起業の名をいくつか把握しておくとなおよい。

⑷運営サイトの規約に違反していると伝える。サイト経由でのイベント参加時には最も効果的だろう。

おわりに

筆者はもともと将来への漠然とした不安があり、それを解消するべく人間関係を広げて見聞を深めようと社会人サークルを利用するようになったという経緯がある。

そんな心の隙間に勧誘者側は器用につけこんでくる。そういった勧誘にひとたび引っかかってしまえば、たとえ合法的な活動であろうとも、多くのものを失うことは避けられない。

人との関わり方が多様化している現代だからこそ、断る力は重要だと言える。

行政府の長の選出に直接関与する方法

はじめに

日本国における三権分立の歴史は、明治時代に始まり、それが現在に至るまで維持されている。

しかしながら、日本においては完全な分立が達成されていない。

その事実は、行政府の構成員を選出するにあたって特に顕著であるため、本記事ではそれを一般人として解決する方策を紹介する。

日本の三権分立の現状

立法府(国会)

リーダー(両議員長)…国会議員が自分たちの中から選出する(憲法第58条)

メンバー(国会議員)…国民が自分たちの中から選出する(憲法第43条)

②行政府(内閣)

リーダー(総理大臣)…国会議員が自分たちの中から選出する(憲法第67条)

メンバー(国務大臣)…総理大臣が国会議員または国民の中から選出する(憲法第7条、同68条)

③司法府(裁判所)

リーダー(最高裁判所長官)…総理大臣および国務大臣が、最高裁判所判事の中から選出する(憲法第6条)

メンバー(最高裁判所判事)…総理大臣および国務大臣が、国民ならびに高等裁判所長官、判事、簡易裁判所判事、検察官、弁護士および大学の法律学の教授または准教授から選出する(憲法第79条、裁判所法第41条)

 

これらのうち、国会議員が選出する両議院長および総理大臣は、実質的に与党の代表者となる。そしてその人物の意思により、国務大臣および最高裁判所長官・判事も決定される。つまり実際のところ、国民が直接選出に関与できるのは国会議員のみなのである。

方策

上記のように、デフォルトの権利では関与先がごく一部に留まってしまうが、オプションの権利、すなわち現在に至るまで与党であり続けている、自由民主党の総裁選挙の選挙権を獲得すれば、他の構成員の選出にも関与できるようになる。

この選挙権の取得の方法はただ一つ、総裁選挙の前2年間、党員を継続することだ。入党資格

  1. わが党の綱領、主義、政策等に賛同される方
  2. 満18歳以上で日本国籍を有する方
  3. 他の政党の党籍を持たない方

となっており、党費も一般党員で年額4,000円のため要件を満たすことは容易である。ただ一点戸惑うのが、入党に際し党員からの紹介が必要であることだが、わざわざ自分で党員を探す必要はなく、地元の都道府県支部連合会に電話をして入党希望の旨を伝えるか、自民党所属国会議員のホームページにアクセスして入党申込フォームに必要事項を入力、送信すれば良い(後者の場合、その議員の後援会にも自動的に入会することとなる可能性が高い点に注意)。

 

こうして得られる総裁選挙の選挙権だが、その影響力は両議院総選挙と同程度にはある。

 

令和3年10月31日執行の衆議院議員総選挙の立候補者数は1,051人、有権者数は105,320,523人+96,466人(在外)(比例、小選挙区とも)。

令和4年7月10日執行の参議院議員通常選挙の立候補者数は545人、有権者数は105,019,203人+99,356人(在外者)(比例代表、選挙区とも)。

おおよそ1050人に対して1億500万人が投票すると考えた場合、国民の影響力は0.001%

対して令和6年9月27日執行の自民党総裁選挙の立候補者数は9人、党員有権者数は1,055,839人。

 

おおよそ10人に対して105万人が投票すると考えた場合、党員の影響力は0.001%である。

また予備選挙のみの例外パターンもあるが、原則選挙に参加可能である。

おわりに

近年は、投票者数の低迷や年代層の偏り、一票の格差といった諸問題により、選挙に対してのマイナスイメージが強まっている印象を受ける。しかしながら、立候補者数に対する投票者数の割合が低下すれば、投票者の影響力も合わせて低下することとなり、とりわけ衆参両議院の選挙が政府の構成員に対する唯一の関与する手段となっている、与党総裁選挙に投票することのない人にとって、このことは非常に由々しき事態と言えるだろう。平和な日常を維持するための第一歩は、投票結果が反映されないことへの悲嘆ではなく、主権者たる国民としての自覚であるべきだ。

 

千葉県佐倉市の町字界を一覧できる地図

当地図はQGISおよびe-Statを利用した習作である。

 千葉県佐倉市

●e-Stat

トップページ>「境界データダウンロード」(ページ最下部)> 「小地域」>「国勢調査」>「2020年」>「小地域(町丁・字等)(JGD2000)」>「世界測地系平面直角座標系・Shapefile」>「12 千葉県」>「12212 佐倉市

QGIS 3.28.9

「レイヤ」(画面最上部)>「レイヤを追加」>「ベクタレイヤを追加」>e-Statでダウンロードしたフォルダ内の.shpファイルを選択>レイヤを右クリック>「エクスポート」>「新規ファイルに地物を保存」>KML形式を選択し保存

Google map

「保存済み」(画面左部)>「マイマップ」>「マイマップを開きます」>「新しい地図を作成」>「インポート」>QGISで保存した.kmlファイルを選択 

全体図

家系図の描画パターン

はじめに

過去の記事で、家系図を作成するための調査の実施方法を述べた。
ただ、いざそこで得た情報を書き表そうとすると、予想に反して上手くいかないことが多い。そこで当記事では、自分がどのような家系図を書きたいのかを把握できるよう、家系図の構造について概説する

前提事項

  • 血統
    同じ血を持つ人々の集団。
    血は親子間で引き継がれるため、父と子、母と子は同血統だが、父と母は別血統となる。
  • 家系
    同じ名字を持つ人々の集団。
    結婚で夫婦いずれかの名字が変わる場合、その者は結婚前と結婚後で所属する家系が変わる。

家系図の描画パターン

  • 掲載対象に基づく分類
    • 血統図
      同血統の人間のみを掲載した図。
    • 家系図
      同家系の人間のみを掲載した図。
    • 混載図
      血統図あるいは家系図をベースとしつつ、実用に耐えるよう、もう片方の図の要素も部分的に取り入れた図。
  • 配列方法に基づく分類
    • 一次元配列
      掲載対象者を、一世代目および長男・長女から順に、横一列に配列した図。一系統のみを描画できる。巻物形式に適している。
      一次元配列の例
    • 二次元配列
      掲載対象者を、一世代目から順に縦に、長子から順に横に配列した図。原則一系統のみの描画となるが、その系統とスペースが重複しないようにすることで、部分的に別系統の情報を掲載できる場合がある。家系図と言えば、一般にこの図が想起されることが多い。
      二次元配列の例
      別系統の情報を掲載できる条件は、ある系統の末子(図中F)と、もう一方の系統の長子(図中G)が婚姻状態にあることである。
    • 三次元配列
      家系図(掲載対象に基づく分類に規定した家系図)を複数用意し、奥に配列した図。二系統以上を描画できる。一部ソフトウェアで導入されている。
      三次元配列のイメージ図。系統ABCDが手前、系統EFGHが奥に配され、二次元配列では不可能だった、二系統の長子同士が婚姻状態にあることが表現できている。  

おわりに

家制度の下では家系図が作成されたり、皇室では血統図が作成されていたりと、目的に応じて必要な家系図の種類は変わってくる。
筆者の場合は、自分の先祖を可能な限り辿りたいという目的で作成したため、血統図を選択した(ただし、親族に説明しやすいよう、同家系の者同士を結ぶ線は赤色にして、家系図としても見られるようにした)。
また、ここで紹介した各パターンは、一定の規則にしたがって相互変換が可能であるので、はっきりと種類を決められない場合も、とりあえずいづれかを作成してみるのが良いだろう。

デスクトップ画面上に真に何も表示しない方法

はじめに

何も表示されていない、まっさらなデスクトップ画面を求める人たちが一定数存在する。その目的は、壁紙がしっかりと見えるようにしたいとか、ミニマリストだからとか様々であろう。
だが、その方法を検索しても、基本的にはアイコンを減らそう、という内容の記事しか出てこない。
そこでこの記事では、画面からあらゆるものを、例外なく排除する方法を紹介する。
なお、筆者のパソコンのOSはWindows 11であり、またこのためにサードパーティーのソフトウェアは導入しない前提である。その点ご注意願いたい。

方法

  1. アイコンを排除する。
    1. ゴミ箱以外のアイコンを右クリックし、削除ボタンで削除する。
    2. 設定を開く。
    3. 「個人用設定」、「テーマ」、「デスクトップアイコンの設定」の順に選択する。
    4. 「ごみ箱」のチェックボックスをオンにし、「適用」を選択する。
      ※一時的に非表示にしたいだけならば、デスクトップ画面を右クリックし、「表示」を選択、「デスクトップアイコンの表示」のチェックを外せば良い。
      ※ゴミ箱アイコンを、デスクトップ画面の代わりにタスクバーに表示させる方法は以下の通り。
      1. デスクトップ画面を右クリックし「新規作成」、「ショートカット」の順に選択する。
      2. 「項目の場所を入力してください」のテキストボックスに「%SystemRoot%\explorer.exe shell:RecycleBinFolder」と入力し「次へ」をクリックする。
      3. 「このショートカットの名前を入力してください」のテキストボックスにゴミ箱アイコンの任意の名称を入力し「完了」をクリックする。
      4. デスクトップ画面上に出現したアイコンを右クリックし「プロパティ」を選択する。
      5. 「ショートカット」タブ、「アイコンの変更」の順に選択する。
      6. 「このファイル内のアイコンを検索」のテキストボックスに「%SystemRoot%\system32\imageres.dll」と入力しEnterキーを押す。
      7. 検索結果の欄からゴミ箱アイコンを見つけて選択し「OK」をクリックする。
      8. デスクトップ画面に戻ってゴミ箱アイコンを右クリックし 「タスクバーにピン留めする」を選択する。
      9. デスクトップ画面上のゴミ箱アイコンを右クリックし、削除ボタンで削除する。
  2. タスクバーを排除する。
    1. 設定を開く。
    2. 「個人用設定」、「タスクバー」の順に選択する。
    3. 「デスクトップモードでタスクバーを自動的に隠す」をオンにする。
  3. カーソルを排除する。
    1.  カーソルをデスクトップ画面の右端に持っていき見えないようにする(画面下端でも可能だが、それだとタスクバーが出てきてしまうため不採用)
      ※この方法はあくまで一時的なものに過ぎない。真にカーソルを見えなくする方法も以下に紹介するが、カーソルを見失って操作不能に陥る危険があるため、非推奨である。
      1.  ペイントを開く。
      2. 「イメージ」リボンにある「サイズ変更」を選択する。
      3. ピクセル」をオンに、「縦横比を維持する(中央にある記号)」をオフにする。
      4. ピクセル数を「水平」「垂直」ともに32としOKを選択する。
      5. 「ファイル」タブ、「名前を付けて保存」、「PNG画像」の順に選択して画像を保存する(ファイル名は10.とは異なるもの)。
      6. Excelを開く(製品版が無くてもブラウザ版は使用可能)。
      7. 「挿入」タブ、「図」、「画像」、「このデバイス」の順に選択し、5.で保存した画像を開く。
      8.  画像が選択された状態のまま「図の形式」タブ、「調整」リボン、「色」、「透明色を指定」の順に選択する。
      9. 画像をクリックする(これで画像が透明化される)。
      10. 画像を右クリックし「図として保存」からファイル名(5.とは異なるもの)を付けて保存する。
      11. 検索エンジンを開く。
      12. 「.cur 変換」で検索し、ブラウザ上で.png形式から.cur形式へと変換できるサイトにアクセスする(例: Convertio) 。
      13. 10.で保存した画像を.cur形式へと変換し、その画像を保存する。
      14. 設定を開く。
      15.  「Bluetoothとデバイス」、「マウス」、「マウスの追加設定」、「ポインター」の順に選択する。
      16.  「カスタマイズ」の「通常の選択」欄を選択した状態で「参照」ボタンをクリックする。
      17. 13.で保存した画像を選択し「開く」をクリックする。
      18.  「適用」をクリックする。

おわりに

上記方法を実践後の話となるが、PCモニターを、ベゼルの細いものに変えることで、まっさらな画面の存在感はより顕著になるだろう。
また、そのままスクリーンショットでモニターサイズの画像が撮れるのを利用して、新たな画像作成ツールとしての活用もあり得る。
このように、まっさらデスクトップには、無であるが故の様々な可能性が秘められているのである。

 

デスクトップ画面のスクリーンショット
実質的に壁紙のモニターサイズへのリサイズである。
壁紙はGracile氏より

ユーザー辞書データ

はじめに

この記事では、「変体仮名を最速で入力する方法」にて紹介したユーザー辞書データの配布場所である。
詳細は同記事を参照されたい。

データ

あ    𛀂    名詞    安字母のあ
あ    𛀃    名詞    愛字母のあ
あ    𛀄    名詞    阿字母のあ
あ    𛀅    名詞    惡字母のあ
い    𛀆    名詞    以字母のい
い    𛀇    名詞    伊字母のい
い    𛀈    名詞    意字母のい
い    𛀉    名詞    移字母のい
う    𛀋    名詞    宇字母のう(簡体)
う    𛀌    名詞    憂字母のう
う    𛀍    名詞    有字母のう
う    𛀎    名詞    雲字母のう
う    𛀊    名詞    宇字母のう(繁体)
え    𛀁    名詞    江字母のえ(ヤ行)
え    𛀏    名詞    盈字母のえ
え    𛀐    名詞    縁字母のえ
え    𛀑    名詞    衣字母のえ(繁体)
え    𛀒    名詞    衣字母のえ(簡体)
え    𛀓    名詞    要字母のえ
お    𛀔    名詞    於字母のお(繁体)
お    𛀕    名詞    於字母のお(簡体)
お    𛀖    名詞    隱字母のお
か    𛀗    名詞    佳字母のか
か    𛀘    名詞    加字母のか
か    𛀙    名詞    可字母のか(繁体)
か    𛀚    名詞    可字母のか(簡体)
か    𛀛    名詞    嘉字母のか
か    𛀜    名詞    我字母のか
か    𛀝    名詞    歟字母のか
か    𛀟    名詞    閑字母のか
か    𛀠    名詞    香字母のか
か    𛀞    名詞    賀字母のか
か    𛀡    名詞    駕字母のか
か    𛀢    名詞    家字母のか
き    𛀣    名詞    喜字母のき
き    𛀤    名詞    幾字母のき(繁体)
き    𛀥    名詞    幾字母のき(簡体)
き    𛀦    名詞    支字母のき
き    𛀧    名詞    木字母のき
き    𛀨    名詞    祈字母のき
き    𛀩    名詞    貴字母のき
き    𛀪    名詞    起字母のき
き    𛀻    名詞    期字母のき
く    𛀫    名詞    久字母のく(繁体)
く    𛀬    名詞    久字母のく(簡体)
く    𛀭    名詞    九字母のく
く    𛀮    名詞    供字母のく
く    𛀯    名詞    倶字母のく
く    𛀰    名詞    具字母のく
く    𛀱    名詞    求字母のく
け    𛀢    名詞    家字母のけ
け    𛀲    名詞    介字母のけ(繁体)
け    𛀳    名詞    介字母のけ(簡体)
け    𛀴    名詞    希字母のけ
け    𛀵    名詞    氣字母のけ
け    𛀶    名詞    計字母のけ
け    𛀷    名詞    遣字母のけ
こ    𛀸    名詞    古字母のこ
こ    𛀹    名詞    故字母のこ
こ    𛀺    名詞    許字母のこ
こ    𛀻    名詞    期字母のこ
こ    𛂘    名詞    子字母のこ
さ    𛀼    名詞    乍字母のさ
さ    𛀾    名詞    佐字母のさ(簡体)
さ    𛀽    名詞    佐字母のさ(繁体)
さ    𛀿    名詞    左字母のさ
さ    𛁀    名詞    差字母のさ
さ    𛁁    名詞    散字母のさ
さ    𛁂    名詞    斜字母のさ
さ    𛁃    名詞    沙字母のさ
し    𛁄    名詞    之字母のし(繁体)
し    𛁅    名詞    之字母のし(簡体)
し    𛁆    名詞    事字母のし
し    𛁇    名詞    四字母のし
し    𛁈    名詞    志字母のし
し    𛁉    名詞    新字母のし
す    𛁊    名詞    受字母のす
す    𛁋    名詞    壽字母のす
す    𛁌    名詞    數字母のす(繁体)
す    𛁍    名詞    數字母のす(簡体)
す    𛁏    名詞    春字母のす(簡体)
す    𛁎    名詞    春字母のす(繁体)
す    𛁐    名詞    須字母のす(繁体)
す    𛁑    名詞    須字母のす(簡体)
せ    𛁒    名詞    世字母のせ(簡体)
せ    𛁓    名詞    世字母のせ(簡簡体)
せ    𛁔    名詞    世字母のせ(繁体)
せ    𛁕    名詞    勢字母のせ
せ    𛁖    名詞    聲字母のせ
そ    𛁗    名詞    所字母のそ(簡体)
そ    𛁘    名詞    所字母のそ(繁体)
そ    𛁙    名詞    曾字母のそ(繁体)
そ    𛁚    名詞    曾字母のそ(簡体)
そ    𛁛    名詞    楚字母のそ
そ    𛁜    名詞    蘇字母のそ
そ    𛁝    名詞    處字母のそ
た    𛁞    名詞    堂字母のた
た    𛁟    名詞    多字母のた(繁体)
た    𛁠    名詞    多字母のた(簡体)
た    𛁡    名詞    當字母のた
ち    𛁢    名詞    千字母のち
ち    𛁣    名詞    地字母のち
ち    𛁤    名詞    智字母のち
ち    𛁦    名詞    知字母のち(簡体)
ち    𛁧    名詞    致字母のち
ち    𛁨    名詞    遲字母のち
ち    𛁥    名詞    知字母のち(繁体)
つ    𛁩    名詞    川字母のつ(繁体)
つ    𛁪    名詞    川字母のつ(簡体)
つ    𛁫    名詞    津字母のつ
つ    𛁬    名詞    都字母のつ
つ    𛁭    名詞    徒字母のつ
て    𛁮    名詞    亭字母のて
て    𛁯    名詞    低字母のて
て    𛁰    名詞    傳字母のて
て    𛁱    名詞    天字母のて(繁体)
て    𛁲    名詞    天字母のて(簡体)
て    𛁳    名詞    天字母のて(簡簡体)
て    𛁴    名詞    帝字母のて
て    𛁵    名詞    弖字母のて
て    𛁶    名詞    轉字母のて
て    𛂎    名詞    而字母のて
と    𛁭    名詞    徒字母のと
と    𛁷    名詞    土字母のと
と    𛁸    名詞    度字母のと
と    𛁹    名詞    東字母のと
と    𛁺    名詞    登字母のと(繁体)
と    𛁻    名詞    登字母のと(簡体)
と    𛁼    名詞    砥字母のと
と    𛁽    名詞    等字母のと
な    𛁾    名詞    南字母のな
な    𛁿    名詞    名字母のな
な    𛂀    名詞    奈字母のな(繁体)
な    𛂁    名詞    奈字母のな(簡体)
な    𛂂    名詞    奈字母のな(簡簡体)
な    𛂃    名詞    菜字母のな
な    𛂄    名詞    那字母のな(繁体)
な    𛂅    名詞    那字母のな(簡体)
な    𛂆    名詞    難字母のな
に    𛂇    名詞    丹字母のに
に    𛂈    名詞    二字母のに
に    𛂉    名詞    仁字母のに
に    𛂊    名詞    兒字母のに
に    𛂋    名詞    爾字母のに(繁体)
に    𛂌    名詞    爾字母のに(簡体)
に    𛂍    名詞    耳字母のに
に    𛂎    名詞    而字母のに
ぬ    𛂏    名詞    努字母のぬ
ぬ    𛂐    名詞    奴字母のぬ
ぬ    𛂑    名詞    怒字母のぬ
ね    𛂓    名詞    年字母のね(簡体)
ね    𛂒    名詞    年字母のね(繁体)
ね    𛂔    名詞    年字母のね(簡簡体)
ね    𛂕    名詞    根字母のね
ね    𛂖    名詞    熱字母のね
ね    𛂗    名詞    禰字母のね
ね    𛂘    名詞    子字母のね
の    𛂙    名詞    乃字母のの
の    𛂚    名詞    濃字母のの
の    𛂛    名詞    能字母のの(繁体)
の    𛂜    名詞    能字母のの(簡体)
の    𛂝    名詞    農字母のの
は    𛂞    名詞    八字母のは
は    𛂟    名詞    半字母のは
は    𛂠    名詞    婆字母のは
は    𛂡    名詞    波字母のは
は    𛂣    名詞    盤字母のは(簡体)
は    𛂢    名詞    盤字母のは(繁体)
は    𛂤    名詞    破字母のは
は    𛂥    名詞    者字母のは(繁体)
は    𛂦    名詞    者字母のは(簡体)
は    𛂧    名詞    葉字母のは
は    𛂨    名詞    頗字母のは
ひ    𛂩    名詞    悲字母のひ
ひ    𛂪    名詞    日字母のひ
ひ    𛂫    名詞    比字母のひ
ひ    𛂬    名詞    避字母のひ
ひ    𛂭    名詞    非字母のひ
ひ    𛂯    名詞    飛字母のひ(簡体)
ひ    𛂮    名詞    飛字母のひ(繁体)
ふ    𛂰    名詞    不字母のふ
ふ    𛂱    名詞    婦字母のふ
ふ    𛂲    名詞    布字母のふ
へ    𛂳    名詞    倍字母のへ
へ    𛂴    名詞    弊字母のへ(繁体)
へ    𛂵    名詞    弊字母のへ(簡体)
へ    𛂶    名詞    遍字母のへ
へ    𛂷    名詞    邊字母のへ(繁体)
へ    𛂸    名詞    邊字母のへ(簡体)
へ    𛂹    名詞    部字母のへ
ほ    𛂺    名詞    保字母のほ(繁体)
ほ    𛂻    名詞    保字母のほ(簡体)
ほ    𛂼    名詞    報字母のほ
ほ    𛂽    名詞    奉字母のほ
ほ    𛂾    名詞    寶字母のほ
ほ    𛂿    名詞    本字母のほ(繁体)
ほ    𛃀    名詞    本字母のほ(簡体)
ほ    𛃁    名詞    豐字母のほ
ま    𛃂    名詞    万字母のま
ま    𛃃    名詞    末字母のま(繁体)
ま    𛃄    名詞    末字母のま(簡体)
ま    𛃅    名詞    滿字母のま(繁体)
ま    𛃆    名詞    滿字母のま(簡体)
ま    𛃇    名詞    萬字母のま
ま    𛃈    名詞    麻字母のま
ま    𛃖    名詞    馬字母のま
み    𛃉    名詞    三字母のみ
み    𛃊    名詞    微字母のみ
み    𛃋    名詞    美字母のみ(繁体)
み    𛃌    名詞    美字母のみ(簡体)
み    𛃍    名詞    美字母のみ(簡簡体)
み    𛃎    名詞    見字母のみ
み    𛃏    名詞    身字母のみ
む    𛄝    名詞    无字母のむ(繁体)
む    𛄞    名詞    无字母のむ(簡体)
む    𛃐    名詞    武字母のむ
む    𛃑    名詞    無字母のむ
む    𛃒    名詞    牟字母のむ
む    𛃓    名詞    舞字母のむ
め    𛃔    名詞    免字母のめ
め    𛃕    名詞    面字母のめ
め    𛃖    名詞    馬字母のめ
も    𛄝    名詞    无字母のも(繁体)
も    𛄞    名詞    无字母のも(簡体)
も    𛃗    名詞    母字母のも
も    𛃘    名詞    毛字母のも(繁体)
も    𛃙    名詞    毛字母のも(簡体)
も    𛃚    名詞    毛字母のも(簡簡体)
も    𛃛    名詞    茂字母のも
も    𛃜    名詞    裳字母のも
や    𛃝    名詞    也字母のや(繁体)
や    𛃞    名詞    也字母のや(簡体)
や    𛃟    名詞    屋字母のや
や    𛃠    名詞    耶字母のや(繁体)
や    𛃡    名詞    耶字母のや(簡体)
や    𛃢    名詞    夜字母のや
ゆ    𛃣    名詞    游字母のゆ
ゆ    𛃤    名詞    由字母のゆ(繁体)
ゆ    𛃥    名詞    由字母のゆ(簡体)
ゆ    𛃦    名詞    遊字母のゆ
よ    𛃢    名詞    夜字母のよ
よ    𛃧    名詞    代字母のよ
よ    𛃨    名詞    余字母のよ
よ    𛃩    名詞    與字母のよ(繁体)
よ    𛃪    名詞    與字母のよ(簡体)
よ    𛃫    名詞    與字母のよ(簡簡体)
よ    𛃬    名詞    餘字母のよ
ら    𛁽    名詞    等字母のら
ら    𛃭    名詞    羅字母のら
ら    𛃮    名詞    良字母のら(繁体)
ら    𛃯    名詞    良字母のら(簡体)
ら    𛃰    名詞    良字母のら(簡簡体)
り    𛃱    名詞    利字母のり(繁体)
り    𛃲    名詞    利字母のり(簡体)
り    𛃳    名詞    李字母のり
り    𛃴    名詞    梨字母のり
り    𛃵    名詞    理字母のり
り    𛃶    名詞    里字母のり
り    𛃷    名詞    離字母のり
る    𛃸    名詞    流字母のる
る    𛃹    名詞    留字母のる(繁体)
る    𛃺    名詞    留字母のる(簡体)
る    𛃻    名詞    留字母のる(簡簡体)
る    𛃼    名詞    累字母のる
る    𛃽    名詞    類字母のる
れ    𛄀    名詞    連字母のれ
れ    𛄁    名詞    麗字母のれ
れ    𛃾    名詞    禮字母のれ(繁体)
れ    𛃿    名詞    禮字母のれ(簡体)
ろ    𛄂    名詞    呂字母のろ(繁体)
ろ    𛄃    名詞    呂字母のろ(簡体)
ろ    𛄄    名詞    婁字母のろ
ろ    𛄅    名詞    樓字母のろ
ろ    𛄆    名詞    路字母のろ
ろ    𛄇    名詞    露字母のろ
わ    𛄈    名詞    倭字母のわ
わ    𛄉    名詞    和字母のわ(繁体)
わ    𛄊    名詞    和字母のわ(簡体)
わ    𛄌    名詞    王字母のわ(簡体)
わ    𛄋    名詞    王字母のわ(繁体)
ゐ    𛄍    名詞    井字母のゐ(繁体)
ゐ    𛄎    名詞    井字母のゐ(簡体)
ゐ    𛄏    名詞    居字母のゐ
ゐ    𛄑    名詞    遺字母のゐ
ゐ    𛄐    名詞    爲字母のゐ
ゑ    𛄒    名詞    惠字母のゑ
ゑ    𛄔    名詞    衞字母のゑ(簡体)
ゑ    𛄓    名詞    衞字母のゑ(繫体)
ゑ    𛄕    名詞    衞字母のゑ(簡簡体)
を    𛄖    名詞    乎字母のを(繁体)
を    𛄗    名詞    乎字母のを(簡体)
を    𛄘    名詞    尾字母のを
を    𛄙    名詞    緒字母のを
を    𛄚    名詞    越字母のを
を    𛄛    名詞    遠字母のを(繁体)
を    𛄜    名詞    遠字母のを(簡体)
を    𛀅    名詞    惡字母のを
ん    𛄝    名詞    无字母のん(繁体)
ん    𛄞    名詞    无字母のん(簡体)

 

「仮名補助」「仮名拡張A」
出典: Wikipedia変体仮名

変体仮名を最速で入力する方法

はじめに

変体仮名とは、西暦1900年の「小学校令施行規則」より前に用いられていた、日本語の文字である。
漢字➞万葉仮名(漢字を、音だけを表す文字として転用したもの)➞草仮名(万葉仮名を崩し書きしたもの)➞仮名(漢字から独立した字形のもの)という文字の歴史の中で、(理論上)漢字の数だけあった仮名を、現代用いられている数に限定し、除外されたものを変体仮名と呼ぶようになったのが、西暦1900年というわけである。
そんな変体仮名だが、現在では主要なものがUnicodeに登録されている。ではどうやってそれを入力するかと言えば、IMEパッド等のコード表から、一字一字目的の文字を探さねばならない。
これではあまりに不便なため、解決策を講じることとした。
なお、筆者はWindows 11を使用している点、ご注意願いたい。

解決策

ユーザー辞書に、全ての変体仮名を登録し、予測変換で即座に入力できるようにした。
「仮名補助」(U+1B000..U+1B0FF)および「仮名拡張A」(U+1B100..U+1B12F)に含まれる計286文字が対象である。
これに以下の条件を加え、最終的に299文字を登録することとなった。

NINJAL変体仮名フォントにしたがって、「ある漢字が複数のひらがなの字母となっている場合は、それぞれのひらがなの行に重複して列挙してい」る。

●U+1B000は後述の変体仮名フォントで未対応のため、U+1B11F..U+1B122はユーザー辞書作成過程で入力不可能だったため未登録である(いずれもカタカナのため問題はない。そもそもカタカナの変体仮名は、Unicodeで未実装のものもある)。

導入方法は以下の通りである。

辞書データをメモ帳に貼り付け保存する。

⑵画面右下タスクバーの入力モードのボタン(「あ」や「A」などと表示されている箇所)を右クリックする。

⑶「単語の追加」を選択する。

⑷「ユーザー辞書ツール」を選択する。

 ⑸「ツール」タブ>「テキストファイルからの登録」を選択する。

⑹⑴のファイルを選択する。

注意点

●ユーザー辞書作成に当たっては、「仮名補助」はIMEパッドの追加他言語面から入力を行なったが、「仮名拡張A」は IMEパッドで入力不可だった(カテゴリ自体表示されなかった)ため、Word>レイアウトタブ>記号と特殊文字から入力を行なった。

●入力した文字を表示するには、変体仮名に対応したフォントをインストールする必要がある。筆者はIPAmj明朝フォント変体仮名と他の文字の両方を表示できる。変体仮名交じりの文章を入力するのに便利)と、NINJAL変体仮名フォント変体仮名のみを表示できる。仮名文を入力するのに便利)を利用している。

●「止」字母の「と」は、現代の平仮名でも採用されているのに、なぜかUnicodeに実装されていない。したがって、変体仮名のみを表示できるフォントを利用していると、「と」が入力できなくなる。
かと言って、変体仮名と他の文字の両方を表示できるフォントを利用すると、草書ベースの仮名と楷書ベースの漢字が混じって違和感MAXの文章が爆誕してしまう。
よって、草書のフォントをインストールした上で(筆者は衡山毛筆フォント草書を利用している)、これと上述のフォントを併用する(混ぜて使う)のが現実的な選択肢となる(他者に作成した文章を送信する機会はそう多くないだろうと思うので、PDF化するか、先方へフォントのインストールをお願いすることで対応可能だろう)。

おわりに

古文書の翻刻(文字起こし)は、現代の仮名に直すのが一般的である。
しかしそれでは字母レベルの再現性は失われてしまい、文字論研究は制限されてしまう。
変体仮名を含む、今は失われた古典日本語の文字表記のデジタル化は、まだまだ発展途上にある。
ただこのように、実現されたものを積極的に活用していくことで、発展に寄与できる部分は少なくないだろう。

 

群書類従本「土左日記」冒頭
出典:『群書類従 第410冊 第327巻』国立国会図書館デジタルコレクション